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このサイトは管理人「霧也」によって経営されるオリジナルショタオンリーイラスト漫画サイトです。
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    プロフィール

    30kiriya09

    Author:30kiriya09 
    こんにちは“霧也(キリヤ)”です。
    同人サークル『gymno』で
    オリジナルショタ漫画等を
    描いています。
    よろしくお願いします。

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    「 2011年06月 」 の記事一覧
    2011.06.26 Sun
    気になるアイツ
    ピクシブにまとめて投稿しました
    こちら

    ←■→


    sitto1.jpg



    sitto2.jpg



    sitto3.jpg



    sito4.jpg



    sitto5.jpg



    sitto6-5.jpg



    今回はあまり目立ってなかった2組にスポット当ててみました!
    新キャラの名前は「猫山三朗」くんです!
    思いの外評判が良くうれしかったですw

    ←■→
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    □漫画    Comment(5)   TrackBack(0)   Top↑

    2011.06.18 Sat
    ある雨の日 【後】
    ←■→


    p7-5.jpg



    p8-5.jpg



    p9.jpg


    10
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    11
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    12
    p12-5.jpg



    みんなの個性が出る話を描きたいな~っと思い描いてみました!!
    スクボの学園生活はだいたいこんな感じで賑やかですw

    ←■→

    □漫画    Comment(6)   TrackBack(0)   Top↑

    2011.06.18 Sat
    ある雨の日 【前】
    ピクシブの方でも
    まとめてUPしてます。→こちら

    ←■→


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    p2-5.jpg



    p3.jpg



    p4-555.jpg



    p5.jpg



    p6.jpg


    長いので前編後編にわけます

    ←■→

    □漫画    Comment(3)   TrackBack(0)   Top↑

    2011.06.03 Fri
    ゲストコーナー
    ここでは
    皆様が描いて下さった
    「SCHOOLBOYS」・「見習い魔術師の任務!」の動画やイラスト、小説などを紹介していきます。



    ◇動画◇
     (名前順)



    しょうちゃん様

    ・しょうちゃん様がこんなにも素敵で素晴らしい夢の御咲祭OP風MADを作ってくださいました!!(((o(>д<`*)o)))まさに理想のOP映像ですっ!!ありがとうございました!


    蒼様

    ・お友達の蒼くんが、三周年記念を祝してとっても素敵な動画を制作してくださいました。(*´∀`*)
    本当にありがとーう!!!!><


    Ashot様  

    ・2015年のクリスマスプレゼントとして、Ashot様から、ハイクオリティの愛に溢れた動画をいただきました……!!
    本当に感激です。ありがとうございました!!!



    ◇イラスト◇
     (名前順)



    Ashot様 
    ※R-18
    <クリックすると表示します>

    ・Ashotさんが裸ランドセルの四朗くんを描いて下さいました(*´∀`)
    表情が物凄く可愛らしいです>< どうもありがとうございました!!

    ASHOTsama2.jpg
    ・つばさくん誕生日記念ということで、
    Ashotさんが再びとても可愛いイラストを描いてくださいました!
    ひとりひとり個性が溢れていてとても素敵です(*´▽`*)


    雨宮ルキ様
    schoolboys.jpg
    ・誕生日祝いに雨宮ルキさんがとっても可愛らしい友つばを描いて下さいました><*
    本当に可愛くてたまらないです!!><

    schoolboys1.jpg
    ・そしてこちらも誕生日祝いということで双子を描いて下さいました><*
    こちらも本当に二人らしさが絵に現れていて素晴らしいです!!
    本当にありがとうございました!!♪

    rukisan3.jpg
    ・夏到来ということで
    ルキさんがまたまた可愛いスクボの子たちを描いて下さいましたぁあああ!!!
    しかも全員ッ!!!
    こんな素晴らしい絵を頂けるなんて
    僕は本当に幸せです・・・><* どうもありがとうございました!!!

    ※R-18
    <クリックすると表示します>

    ・友×つばさでとってもエロティックなイラストをルキさんが描いてくださいました!!
    これは・・・最高ですッ!!><
    どうもありがとうございました・・・!!!!


    鵲くん
    翔平さんへ

    ・かっちゃんこと鵲くんがなんとなんと友くんを描いてくれました!!
    凄い!!!♪とっても素敵です!!かっちゃんどうもありがとう><


    如月じゅりあ様 
    kisaragisan.jpg
    ・如月さんからとってもカワイイ!友くんとしのぶくんのイラストを頂きましたッ!!!
    二人の楽しそうな表情が本当にカワイイです(*´∀`*) 
    どうもありがとうございました!!

    如月じゅりあ様2
    ・如月さんからこんなにも可愛らしいイラストを頂きましたあああ!!!(((o(*゚▽゚*)o)))
     二人の役割分担もマッチしていてとっても素敵です・・・(*´ω`*)
     どうもありがとうございましたぁああ!!!


    京太様
    kyouta1.jpg
    ・トナカイコスプレの月くんです!太ももたまらないw


    ◆クロネ様
    kuronesama.jpg
    ・クロネさんがカッコ可愛い赤峰兄弟を描いてくださりました!
     この服装は、あの漫画のときのものですね。
     どうもありがとうございました!!



    ぐれいす様
    gureisusan.jpg
    ・グレイスさんがアナログで作哉くんを描いてくれました!!表情が凄く可愛いですww


    昂永様
    kouei1.jpg
    ・ショタケお疲れ!ということで描いてくれた友くん!ありがとう!!

    to Kiriya
    ・誕生日祝いでコウエイくんが素敵なイラストを描いてくれました!><
    どうもありがとう!!


    dougrus様
    image0.jpg
    ・小、中学校からの友達のダグラス君が森海友くんを描いて下さりました!!!ありがとーう!!
    t2.jpg
    ・だぐらす君がまたまた友くんを描いてくれました!!!
    二度にわたり可愛い友くんを本当にありがとうござます><><


    ティックル様 
    ティックル様
    ・ティックルさんお誕生日イラストということで、素敵なイラストを描いてくださいました!!
    ありがとうございます!朔くん、ユウヒくん、とっても可愛いです♪


    ◆七介様 
    七介様1

    七介様2

    七介様から、こんなにも可愛らしい『しのぶ』と『慎太郎』のハロウィンイラストをいただきました♪
    しのぶは太もも。慎太郎は背中がとてもセクシー(*´▽`*)
    どうも、ありがとうございました!!


    ◆null様  NEW!!!
    securedownload.jpg

    ・海外の方のnullさんが
     可愛くてちょっぴりエッチなバニーつばさくんを描いてくださいました!
     ありがとうございます。


    ねぎ様
    kiriya-hbd.jpg
    ・なんとなんとぉおお!
    ねぎくんが誕生日祝いに友くんを描いてくれましたああああ></////
    競パン姿たまらんです!!!! どうもありがとう!!!!!


    トト様 
    totosama.jpg
    ・ゲーム「SCHOOLBOYS!-夢の御咲祭編-」しのぶルートのワンシーンを
    トトさんが描いてくださいました( ´ ▽ ` )
    こんなに可愛くて綺麗なしのぶを描いて下さりありがとうございました!!


    水葵様
    536164190.jpg
    ・水葵さんが誕生日祝いということで
    友つばしんちゃんを描いて下さいました!!!本当に可愛らしい3人をどうもありがとうございます><*
    しんちゃんが特にお気に入りです♪


    ユウ。様 
    yuusama.jpg
    ・ユウ。さんが
    とてもとても可愛い友くんを描いてくださいました(*゚∀゚*)
    この元気でやんちゃな雰囲気がたまりません><
    ありがとうございました!!


    悠様 
    yu-sama.jpg
    ・悠さんが
    全員集合イラストを描いてくださいましたぁああ!!
    ひとりひとりが本っっっ当に可愛いです(*´ω`*) 
    ありがとうございました♪


    ラヴィル様
    raviru1.jpg
    ・銃剣を持つ作哉くん!本編は学園物なのに何故か似合っていて不思議ですw

    raviru2.jpg
    ・軍服姿のしのぶくん!こちらも本編とは全く関係ない衣装ですけどとっても似合っていて素敵ですw


    ◆匿名(※本人希望により)
    ※R-18
    <クリックすると表示します>

    ・とあるお方から頂きました!/// あの四朗くんがこんな姿に・・・!!
    た、たまりませんね><



    ◇小説◇
     (名前順)



    貝塚ともき様

    SCHOOL BOYS -番外編-
    スクボと同じ世界軸で繰り広げられる別の男の子達の物語です!!
    こちらの子達もとっても可愛らしいです♪

    ◆シンク様◆

    ※R-18夜道は不審者に気をつけて
     雪緒×作哉のお話です。さっくんが狐様にとんでもないことをされちゃいます♥

    蒼様

    SCHOOL BOYS外伝 ~友 過去編~
     今までにない感じのシリアスなお話です!

    つっくん様

    見習い魔術師の任務!(純粋バトル)
    ユウヒくん達のそれぞれの特徴を捉えて下さっていてとても楽しめました!
    オリジナル技とてもカッコよかったです><

    ◆Tomocchi様

    ツッキーのムーンナイトダイアリー_1学期編_
    「もしも月君が日記をつけていたら」という内容です!

    ◆ナカやん様

    穂海作哉の恋愛事情 
    作哉×つばさの、ニヤニヤほのぼのちょびっと切ない小説です。

    ツンデレボーイの初デート  NEW!!!
    『スクールボーイズ歩』クリア後設定の作哉×つばさ小説です。
    初々しい2人のやり取りをどうぞご堪能あれ!

    にるにる様

    ※R-18双子の兄を寝取られる弟
    月と空があんなことに・・・wたまらないですww

    ※R-18ドS男子生徒の豚いじめ
    ドS作哉のエロ小説!最後の展開がこれまたもう・・・w

    ◆山田太郎様

    ※R-18バレンタインデー〈R-18〉
    朔×つばさ という
    今までにない組み合わせのエロエロな内容です////




    改めてまして
    描いて下さった皆様
    どうもありがとうございました!!
    これからもどうぞよろしくお願いします!^^

    ・その他にもpixivにてたくさんのイラスト・小説を描いて頂いております!
    そちらの方も是非ご覧ください♪ こちら <ピクシブ百科事典『SCHOOLBOYS!』>

    ・最近ではニコニコ動画の方でも、SCHOOLBOYS!関連の動画が増えてきました!
    是非ご覧ください♪ こちら


    皆様のイラスト・小説・動画など
    随時お待ちしております♪

    ◇ゲストコーナー    Comment(3)   TrackBack(0)   Top↑

    2011.06.02 Thu
    ツンデレボーイの初デート
    ナカやん様からいただいた、
    穂海作哉×一ノ瀬つばさの小説2作目です。(1作目はこちら♪)


    ‐Prologue‐

    ○月△日

    17:00 / 御咲市内商店街


    「ヨッテラッシャイ! ミテラッシャイ!」

    「ミンナ大スキ、福引コーナーヤッテマース!」

    「何だあの怪しげなレッサーパンダは…」


    ある日の学校帰り、作哉が商店街を通ると2体のレッサーパンダ(の着ぐるみ)が客引きをしている所に遭遇した。


    (面倒臭え…。別に興味ねえし目合わせないようにしてさっさと商店街抜けるか…)


    作哉が歩みを速めたその時


    「ソコノ少年、ヨッテカナイ? ミテイカナイ?」

    「…見ていかない。」

    「ツレナイナー。コンナチャンス滅多ニナイヨ?」

    「どうせあれだろ、店のレシートとかがいるんだろ? あいにく持ってねえよ。」

    「イエイエ。今ナラ、オ金ハタダ!」

    「…何か胡散臭いな。」

    「ソンナコトハナイノデス。当タレバ豪華景品ガ待ッテイル!」

    「「サーサー! レッサー! レッサッサー!! ヨッテラッシャイ! ミテラッシャイ!!」」

    「……わかったよ。やりゃ良いんだろ? 1回だけだからな。」


    結局、レッサー達の圧に負けた作哉は渋々福引のガラガラを回すのだった。





    翌日

    8:00 / 御咲学園


    「まさかあんな胡散臭い福引で一等が出るとは…。」


    あの後作哉は、何と一等を引き当ててレッサー達の祝福の舞を受けた。


    (しかし景品っつっても遊園地のペアチケット…どうすっかこれ……。まさか、アイツと行く? いやいやいや、俺なんかが誘っても断られるだろうし。仮に、仮にだぞ? 万が一誘えたとしても気まずくなるのは目に見えてるし…ってああもう! 何で一ノ瀬が出てくるんだよ!!)


    「なーにを身悶えちゃんてんの!」

    「うわぁ! ってお前…奥村?」

    「どうしたの? あ、もしかしてお尻にバ○ブ入れられてて感じちゃったとか?」

    「ンな訳あるか張り倒すぞ!! あ、そうだ…」


    作哉の頭にあるアイデアが浮かんだ。


    「ん、なになに。どったの?」

    「お前って猫山と付き合ってるんだよな?」

    「確かにオイラはサブちゃんと相思相愛精子性愛な仲だけど、それがどうかした?」

    「そんなお前に良いものをやる。」


    そう言うと作哉は昨日当てた遊園地のペアチケットを取り出した。


    「お? 遊園地のチケット?」

    「俺は昨日福引でコイツを当てた。だがあいにく俺には使い道が無い。だからお前と猫山で使ってくれ。」

    「おおー! これでサブちゃんとデートできるではないか!!」

    「だろ? だからこのチケットは…」

    「…と言いたい所だけど、遠慮するよ。」

    「は、何でだよ?」

    「いやぁ、人様が当てたチケットを関係無いオイラが使う訳にはいかないでしょうに。」

    「俺がいらねえからやるって言ってんのに。」

    「使い道が無いって言ってたけど、本当はそんな事無いんじゃない?」

    「な!?」

    「このチケットが当たったって事はすなわちツンデレくんにとってのチャンスが巡ってきた訳よ。そのチャンスを関係ないオイラが潰しちゃいけないからね。」

    「チャンス…?」

    「そう、このチケットでどれだけ急接近できるかにかかってるよん♪」

    「きゅ、急接近って…。」

    「まあそういう事でこの話はお断りするよ。そんじゃ」

    「あ、オイ!」


    慎太郎は1組の教室へ入っていった。


    (何なんだよアイツ…)


    作哉は慎太郎から言われた言葉を思い出し、しばらくその場に立ちつくしていた。


    『このチケットが当たったって事はすなわちツンデレくんにとってのチャンスが巡ってきた訳よ。』

    『どれだけ急接近できるかにかかってるよん♪』

    「急接近できる…チャンス……」





    16:30 / 2年2組


    放課後の2組の教室に残っていたのは、作哉と学級委員の仕事で残っているつばさの2人だけだった。


    「あれ、作哉くん帰らないんですか? 今日は部活無いって聞きましたけど。」

    「ああ…まあちょっとな。」

    「僕なら大丈夫ですよ。もうすぐ終わるので。」

    「いや、そ、そうじゃなくて…」

    「それとも、何か僕に用があるんですか?」

    「あ、や…その…別に……」

    「あとは日誌を提出するだけなので、話があるなら聞きますよ?」

    「う……」

    「……大丈夫ですか?」

    「…………おい。」

    「何ですか?」

    「う…あの……その………」


    緊張と恥ずかしさで躊躇っていた作哉だったが、やがて意を決してつばさにチケットを見せた。


    「それは…遊園地のチケット?」

    「き、昨日福引で当てたんだけどよ…、その…俺の分の他にもう1枚あって、良かったらもらってくれねえかな……って。」

    「でも、それってペアチケットですよね?」

    「そう、だから…良かったら……お、俺と………」

    「……?」

    「俺と2人で、行かないか……?」

    「……!!」


    作哉は顔を真っ赤にさせながらも視線をまっすぐつばさの方に向ける。


    「さ、作哉くんと…遊園地……」

    「あ…い、いや冗談だよ冗談! ほ、本気にすんなよ! どうせ俺と行っても楽しくないだろうし2枚ともお前にやるから1組の委員長とでも2人で行っ」

    「良いですよ。」

    「は!?」

    「一緒に行っても……良いですよ。」

    「え…、まっマジで良いのか? 俺と2人でだぞ?」

    「はい。確かに友くんとも行ってみたいですけど、せっかく作哉くんが誘ってくれたんですから…。断る理由なんてありません。」

    「お、俺はそんな…別に……」

    「作哉くん、顔赤いですよ?」

    「う!? な、何でもねえよ! それより、次の日曜空いてるか?」

    「あ、はい。その日なら空いてますよ。」

    「じゃあ、そこで行くぞ。待ち合わせの時間とかは後で連絡する。」

    「はい、わかりました」

    「そ、そんじゃあな!」


    作哉はそう言い残すと、猛ダッシュで教室を後にした。





    18:30 / 花乃湯


    いつものように慎太郎が番台に立っていると、見覚えのある人物が入ってきた。


    ガラガラガラ…


    「あ、いらっしゃ…ツンデレくん!?」

    「よう。」


    入ってきたのは作哉だった。
    慎太郎は突然の同級生の来客に驚いたものの、彼のいつになく真剣な表情を見てその真意を汲み取った。


    「その……風呂入らせてくれ。」

    「うん、今案内するね。」




    「悪かったな。急に来て。」

    「いやいや、お客さんは1人でも多い方が良いからね。……で、どうだった?」

    「…成功した。」

    「おおっ良かったじゃん! 急に深刻な顔で来たもんだから失敗しちゃったのかと思ったよ。」

    「失敗してたらお前の所なんか来ねえよ。」

    「それもそうか。」

    「…お前って、誰かと2人きりで出かけた事ってあるか?」

    「んもう、素直にデートって言えば良いのに♪」

    「うるせえよ!!」

    「オイラはまだ無いなー。」

    「え、そうなのか?」

    「うん、いずれはしたいけどねえ。」

    「そうなのか…」

    「そんな顔しなさんな。誰だって初めてのデートは緊張するもんだから、色々とわからない事が多くて当然よ。」

    「…俺、前に一ノ瀬と2人で動物園に行ったことがあって。」

    「お、なあんだもうデートしてんじゃん。」

    「いや、その時は…仲直りが目的であって、デートとは、ちょっと違ったんだ。森海に説得されて行ったから…。だから、ちゃんと2人で出かけるのは今回が初めてで……って奥村相手に何言ってんだよ俺は!!」

    「大丈夫。事情はわかったよ。」


    不安な表情を見せる作哉に慎太郎は優しく声をかける。


    「オイラもきっとサブちゃんと2人きりでデートってなったら、やっぱり緊張するだろうなあ。」

    「お前はあんまりしなさそうに見えるけど。」

    「そうでも無いと思うよ。どんなに学校でイチャイチャしてても、そういう場面で2人きりっていうのは、学校での雰囲気とは全然違うと思うな。」

    「そういうもんなのか…。」

    「だから悩むのは当然。むしろもっと気楽に構えて良いと思うよ。そりゃどうすれば相手に楽しんでもらえるかも大事だけど、その事で頭がいっぱいで自分が楽しめないなら、それはデートとして成立しないとオイラは思うな。」

    「なるほど…。気負い過ぎるのもダメなんだな。」

    「そゆ事!」


    そう言って慎太郎は悪戯っぽく微笑みながら作哉を見る。 


    「ツンデレくんなら絶対成功すると思うよ。頑張ってねん♪」

    「ああ、ありがとな。」

    「あ、もしデートが終わってホテルに直行するんならオイラがその後の手解きを懇切丁寧にねちっこく教えてあげ」

    「丁重にお断りします。」





    ○月▽日

    22:00 / 穂海家


    デート前日、作哉は自室に籠り明日の計画を練っていた。


    「まさか一ノ瀬がOK出すなんて。嬉しいけど、無理とかしてないよな…。」


    作哉は近くにあった雑誌に手を伸ばす。
    遊園地の定番デートコースや初デートの成功法などが載っている。


    「まあ、行くのは決まったんだ。そこからどうするかだよな…。」


    作哉は日付が変わるギリギリまで雑誌とにらめっこをしていた。



    ‐MainStory‐

    ○月◇日

    8:15 / 某駅前


    「無事に一ノ瀬ん家の最寄り駅に着いたは良いけど、まだ約束の15分前…。ハッ、さすがに張り切り過ぎか…。」


    そう自嘲する作哉の元に、1人の少年が駆け寄ってきた。


    「お待たせしました!」

    「い、一ノ瀬…?」

    「おはようございます! 作哉くん早いですね。もしかして待たせちゃいました?」

    「いや、お、俺も今来たばっかだから…別に…。」

    「そうでしたか。じゃあ今日はよろしくお願いしますね。」

    「お、おう……こちらこそ…。」





    10:00 / 遊園地エントランス


    遊園地に着くと、既に開園を待つ人で賑わっていた。


    「結構並んでんな。」

    「日曜日ですからね。それにしても、昨日は全然寝られなかったんですよ。遊園地に来るのは初めてだから…。」

    「俺も緊張してあんま寝れてない…。」

    「僕、昔から遠足とか旅行とか、次の日がお出かけっていう日の前の晩はあまり寝られないんですよ。ワクワクしちゃって。」

    「わかる。楽しみって時は脳が冴えるもんな。」

    「そう! なんかすごく張り切っちゃって。あ、そういえばツバサちゃんは大丈夫ですか?」

    「ああ、アイツには来る前にエサもやったし。何かあった時には森海達にも協力してもらうよう話してあるから。」

    「友くん、今日学校なんですか?」

    「アイツ今日補習だってよ。今頃猫山とヒイヒイ言いながら課題やらされてるんじゃねえか? クククッ」

    「良かったぁ…。僕、今回は赤点免れたんですよ! 作哉くんは大丈夫だったんですか?」

    「大丈夫だから今こうやってお前と遊園地来てるんだろ? まあ、今回は一ノ瀬も頑張ったみたいだな。」

    「はい、今回は勉強する範囲を間違えませんでした!」

    「いや、そこドヤ顔する所じゃねえだろ…。」

    「フフフ…あっ、もうすぐ開園みたいですよ。今日はいっぱい楽しみましょうね!」

    「ああ。そんじゃ、行くか!」

    「はいっ!」





    10:30 / ジェットコースター


    「遊園地に来たらやっぱりこれだよな!」

    「これがジェットコースター…。」

    「あ、一ノ瀬って絶叫系とか大丈夫なのか?」

    「の、乗ったことないだけなので多分平気!…かと。」

    「おいおい大丈夫かよ…。」

    「だ、大丈夫ですよ! 僕も乗ってみたかったですし、食わず嫌いもよくありません!」

    「お、次俺ら1番前だ! ラッキー♪」

    「ええ!? 1番前…緊張します……。」

    「だから無理すんなって…」




    「それでは、行ってらっしゃーい!」


    ガイドに見送られ、作哉達を乗せたコースターが動き出した。


    「テレビではよく見るけど、実際乗るとこんな感じなんだ…。」

    「このスリルがたまんねえんだよな! もうすぐ頂上だから覚悟しとけよ。」

    「え!? ちょ、ちょっと待ってください! まだ心の準備が…」


    コースターが頂上に到達すると共に、スピードを上げて急降下していく。


    「わあああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

    「一ノ瀬すげえ悲鳴だな。あと鼻水出てるぞ。」

    「ひ!? 今そんな事言わないでくださいよ! ってああああまた落ちるううううう!!!!!」

    「イヤッホー♪」




    「すっごく速かったですね。ビックリしちゃいました。」

    「ああ、すげえ爽快だったな。一ノ瀬の間抜けな鼻水顔も見れたし。」

    「そ、それを言わないでくださいよ! 顔が寒かっただけです!」

    「顔も真っ赤だったもんな。」

    「むう…」


    (う…拗ねた一ノ瀬も可愛い……)


    「…何ですか? 僕の顔に何か付いてますか?」

    「な、何でもねえよ!! そっそれよりほら、次行くぞ?」

    「そうですね。」

    「なあ、次ここ行ってみねえ?」





    11:30 / お化け屋敷


    「お、おおおお化け屋敷…!?」

    「前から行ってみたかったんだよなー!」

    「ぼ、僕怖いから待ってようかな…。」

    「何ビビッてんだよ。それに列ももうここまで来たんだから抜けられねえだろ。」

    「ええー!!」


    そしてあっという間に入口へたどり着く。


    「お待たせしました。何名様ですか?」

    「2人で」

    「それでは2名様中へどうぞ。」


    覚悟を決めて中に入る2人。


    「うわっ、マジ暗え…。」

    「うう、怖いです…。作哉くんはこういうの平気なんですか?」


    つばさは早くも涙目になっている。


    「ば、馬鹿野郎! お、俺がこんなん怖がるわけなななないだろ!」

    先ほどまで平常心だった作哉でも、いざ中に入ると結構怖いらしい。


    ガタンッ


    「うわっ!」

    「ひゃああ!!」


    少しの物音でこの反応である。


    「…なあ、一ノ瀬。何で腕組んでんだ…?」

    「だって怖いじゃないですか! こうでもしないと落ち着いていられなくて…」

    「…ったくしょうがねえなぁ。はぐれんじゃねえぞ。」

    「は、はいぃ…」


    (い、一ノ瀬と腕組んでる…。正直怖えけどお化け屋敷来て良かったかも……)


    違う意味でなかなか先に進めない作哉なのであった。




    「うおおおおおおお!!」

    「うわああああああ!!」


    その後も次々と2人の絶叫が響き渡る。


    「お、おい…もうすぐ出口みたいだぞ。」

    「ホントですか!? やっと出られるんですね…。」


    ようやく出口を見つけて安堵する2人。しかし…


    「…なぁ、何か嫌な感じしねえか?」

    「さ、作哉くんそんなの気のせいですよ早く出ましょうよ!!」


    すると2人の目の前に、髪の長い血まみれの顔のマネキンが上から降ってきた。


    「「ぎゃあああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」」


    2人は今日一の悲鳴を轟かせ、一目散に出口へ向かって走っていった。




    「ハァ…ハァ……やべぇ超怖え……」

    「だから早く出ましょうって言ったじゃないですかぁ!!」


    2人の顔は悪く、特につばさは半泣き状態である。


    「わ、悪りぃ…。」

    「でも、作哉くんでもホラーは苦手なんですね。」

    「う、うるせえよ!」

    「でも、怖い気持ちは一緒なんだって思えたから、最後まで突破できたのかもしれません。」

    「そ、そうか…。」


    すると作哉は、近くに止まっていたワゴンに目を向けた。
    ワゴンには遊園地のグッズが陳列されており、その中に動物の耳を模したカチューシャが売られていた。
    作哉はその中の1つに目を付けた。


    (あの犬耳…一ノ瀬に付けさせたい……)


    「作哉くん、何見てるんですか?」

    「うわっ!? な、何にもねえよ。」

    「あ、あの車でお土産を売ってるんですね。せっかくだから見ていきましょうよ。」

    「お、おう。そうだな…。」


    ワゴンの前に着いても作哉はなお犬耳カチューシャに釘付けになっていた。


    (あの犬耳を一ノ瀬に付けさせたい犬耳を一ノ瀬に付けさせたい犬耳を一ノ瀬に付けさs)


    「作哉くん、あのカチューシャが気になるんですか?」

    「う、ちっ違えよ!!」

    「作哉くんにお似合いだと思いますよ?」

    「ち、違う!! 俺が付けたいんじゃなくて!」

    「でも、かなりジーッと見てましたよ?」

    「う…アイツに…ツバサの耳と似てるなって思っただけだよ!」

    「確かに似てますね。」

    「ほら、土産なんてまだ早いしさっさと次行くz」

    「せっかくだから買って付けてみませんか? ……お揃いで。」

    「え!!??」

    「ダメ…ですか?」

    「いや、べ、別に…お前がしたいって言うなら……」


    (一ノ瀬と…お揃い……)


    そして


    「あ、作哉くんやっぱり犬耳似合ってますよ!」

    「そ、そうか?」

    「やっぱり僕なんかが付けても似合わないですよね~。」


    (いやいやいやいや、超絶ドストライクなんですけど!! 可愛すぎて直視できねえ!!!!)


    「いや、そ、そ、そんな事ななな無いと思うぞ。」

    「本当ですか? そう言ってくれて嬉しいです。」


    つばさがニッコリと微笑む。


    「そうだ! 良かったら2人で写真撮りませんか?」

    「え!? あ、い、良いぞ。うん。」

    「じゃあ僕のスマホで撮るので近くに寄ってください。」

    「こ、こうか…?」

    「バッチリです! じゃあ行きますよ。はい、チーズ♪」


    カシャッ


    「うん…上手く撮れました! あとで作哉くんの所にも送りますね。」

    「ああ、サンキューな。」

    「そろそろお昼ご飯にしませんか? 僕お腹空いちゃって…。」

    「もうこんな時間か。んじゃ行くか。」

    「はい!」


    (今日の一ノ瀬、何で積極的なんだよ…。ズリィよ、マジで…)





    13:00 / カフェテリア


    「やっぱ混んでんな。俺買ってくるから席取っといてくれ。メニューは何が良い?」

    「あ、わかりました。じゃあ…あの1番オススメのハンバーガーで。」

    「わかった。じゃあ頼んだぞ。」


    作哉に頼まれ、空席を見つけて先に座って待つつばさ。


    (あ、そういえば飲み物の事言い忘れてた! 炭酸来たらどうしよう…)


    しばらくして、作哉が戻ってきた。


    「あ、ありがとうございます! それと作哉くん、実は僕炭酸が苦手d」

    「ん」


    作哉はつばさの分のトレーを差し出す。
    その上には頼まれていたハンバーガーと飲み物のカップが置かれていた。
    カップを覗くと…


    「あ、オレンジジュース…」

    「…これで良いんだろ?」

    「あ……ありがとうございます!」


    お互い向かい合って座り、食べ始める。


    「作哉くんもハンバーガーにしたんですか? これ美味しいですよね。」

    「ああ。マ○クのより美味えな。」

    「あれ、作哉くんも飲み物オレンジジュースなんですか? 炭酸系を飲んでるイメージがありました。」

    「…まあな。なっくんならよく飲むし。」

    「そうなんですね。ふふっ、作哉くん顔にソースが付いてますよ。」

    「え、あ……」


    すると、つばさが紙ナプキンを手に取り、作哉の口元をそっと拭き始めた。


    「!!!!!?????」

    「はい、取れました。作哉くん子どもっぽい所あるんですね。」

    「ちょ、おまっ、何す…………」


    作哉は突然の出来事に赤面していた。


    「…ったく、俺は赤ちゃんかっつーの。」


    作哉は近くにあったカップを手に取り、恥ずかしさをかき消すかの如く中のジュースをストローで一気に飲み干した。


    「ちょっ、作哉くん!?」

    「あ、何だよ?」

    「そ、それ……僕の…………」

    「え」


    そう、作哉は自分のと間違えてつばさの分を飲んでしまったのだ。


    「わあああああっ!! 悪い!! その、気が動転して…」

    「だ、大丈夫ですよ!! 別にその、気にしてないですから!」


    作哉は思わず口元を押さえた。
    顔が茹でダコのようにみるみる真っ赤になっていく。


    (こ…これって、間接キス……)


    何とか2人とも落ち着いたところで、店を出る事になった。


    「あ、そういえばハンバーガーいくらしました?」

    「いいよ、そん位俺が払う。」

    「え、でも…そんな、ちゃんと払いますよ?」

    「俺が良いって言ってんだから良いんだよ。」

    「えっと…じゃあ、ご馳走様です!」





    14:00 / 3Dシアター


    「このメガネをかけると画面にいるキャラクターが飛び出して見える、か…。」

    「うわああ!! レッサーパンダが飛び出て来た!」

    「マジだ! すげぇ…」

    「最新技術ってすごいんですね…。」





    15:00 / メリーゴーランド


    「僕、前から乗ってみたかったんですよこれ!」


    初めてのメリーゴーランドにはしゃぐつばさを作哉は後ろからスマホのムービーで撮っていた。


    「作哉くん? スマホ構えて何やってるんですか?」

    「な、何でもねえよ!」





    15:30 / コーヒーカップ


    「カップルが多いですね。次は友くんと2人で乗ってみたいなぁ…って作哉くん鬼のような形相でハンドル思いっきり回さないでください速い速い速い!!」

    「フン」




    「…さすがに回し過ぎた。ちょっと休みたい。」

    「もう、作哉くんがあんなに速く回すからじゃないですか! 自業自得ですよ?」


    外のベンチを見つけ、2人で腰掛ける。


    「悪りぃ。何て言うか、歯止めが効かなくて…」

    「ふふっ」

    「な、何だよ…」

    「あ、いえ。何か…作哉くんって可愛い部分もあるんだなって。」

    「な……何言ってんだよ!」


    つばさの一言で顔を赤らめる作哉。
    今日だけでもう何回顔が真っ赤になっただろうか。





    16:30 / スーベニアショップ


    「そろそろお土産を見ましょう。皆に何か買って帰りますか?」

    「考えてみろ。ヘタに遊園地のお土産なんか渡したら絶対皆に何か言われるだろ? 特に奥村とか冷やかしてきそうだし。」

    「あ…それもそうですね。でも友くんには何か買ってってあげようかな。」

    「お前って本当アイツの事好きだよな。」

    「え!? いや、あの…その……」

    「…冗談だよ。ったく、羨ましいぜ。」

    「友くんが羨ましいんですか?」

    「あ、な、何でもない……。」

    「? …そうですか。じゃあ僕先にお会計並んでますね。」


    そう言うとつばさはお土産の入ったカゴを手にレジへ向かった。
    作哉も後に続いてレジの列に並んだ。


    「ついついいっぱい買っちゃいました…エヘヘ。」

    「お前…結構買ったんだな。」

    「来月はお金節約しなきゃですね。」

    「…えーっと……」

    「どうしました?」

    「う……じ、実はだな…その、1個間違えて買っちまったヤツがあるからもらってくれねえかなぁって。」

    「これ、さっきのワゴンで見たレッサーのストラップ…本当に良いんですか?」

    「べ、別に俺が選んだ訳じゃねえし! 気がついたらカゴに入ってたんだから…良いんじゃねえの?」

    「ありがとうございます!! せっかく作哉くんが買ってくれたんですから大切にしますね!」

    「だから俺が選んだなんて一言も……わかったよ。ぞんざいに扱ったらタダじゃ済まねえからな。」

    「もちろんです! あ、あと最後に乗りたいものがあるんですが…」

    「別に良いけど…何だ?」





    18:00 / 観覧車


    「僕、最後はこれって決めてたんです!」

    「お前も結構考えてたんだな。」

    「だって初めての遊園地ですから。そういえば、作哉くんと2人きりっていつ以来でしょうか…。」

    「こないだ2人でコロッケ食って帰っただろ。」

    「あ、そうでしたね。」


    観覧車に乗った2人はお互い隣り合って座っていた。


    「ふぁぁ…あ、悪い。欠伸しちまった。」

    「今日はたくさん動きましたからね。でも楽しかったですね。」

    「ほ、本当か!?」

    「はい! だから、今日は作哉くんと来れて良かったって思ってます。」

    「お、俺も…お前と来れて……その、良かったぞ……」

    「そう言ってくれて僕も嬉しいです。あ、そうだ! これ、作哉くんに。」

    「これって……」

    「ワゴンで犬耳買った時、作哉くんもレッサーのストラップ見てましたよね?」

    「う、バレてる……」

    「今日はいっぱいお世話になりましたから、何かお礼をしなきゃと思って。さっき作哉くんがトイレに行った時にこっそり買ったんです。これでストラップも僕とお揃いですね。」

    「え、でも……」

    「僕が良いって言うんだから、良いんです!」


    作哉が昼間に言った台詞をそのまま返すつばさ。


    「わかったよ。そこまで言うならもらってやるよ…。その……あ、ありがとな。」

    「いえいえ! お互いさまです。」

    「…一ノ瀬とこうして2人でいるって、何か夢みてえだな……。」


    「夢じゃないですよ。ほら…」



    そう言うと、つばさは作哉の手を優しく握ってきた。



    「つ……つばさ!!??」

    「今日だけ特別、ですよ?」



    悪戯っぽく微笑むつばさ。
    動揺してつばさを下の名前で呼ぶ作哉。
    2人を乗せた観覧車は、丁度てっぺんの位置に到達していた。
    窓から差し込む夕日が2人を照らし出す。


    その後観覧車が地上に戻るまでの10分弱の間、2人は手を繋いだまま、無言でそのひと時を噛みしめるように過ごしていた。
    特に作哉は、終始顔がこれまでにない程真っ赤になっていた。
    つばさの方も少しだけ頬を染めていた事に、作哉は気づいていなかった。





    19:00 / 帰路 (つばさ視点)


    「ん……あれ、もう宝咲か…。」


    帰りの電車の中で寝てしまった僕は目を覚まし、車内を見渡した。
    終点に近づくにつれて乗客は次々と降りていったらしく、今いる車両には僕達しかいないみたい。
    隣を見ると、作哉くんが僕にもたれかかってまだ寝ている。
    作哉くんも昨日までずっと計画を立ててくれていたみたいだし、今日もずっと動き回ってたから疲れてるのかな…。
    そういえば、作哉くんにまだちゃんとお礼を言ってなかった気がする。
    作哉くんとは降りる駅が違うから、言うならもうここしか無いけど…寝ちゃってるからなぁ。
    でも作哉くんが起きてたら、お礼なんていいって言われちゃいそうだし、作哉くんが寝てる今なら素直な気持ちで言えるよね。
    僕は起こさないように作哉くんの耳元に顔を近づけ、囁いた。


    「作哉くん、今日は1日お疲れさま。作哉くんに誘われて、その…ビックリしたけど、僕のためにずっと準備してくれてたんだよね。遊園地に行ったのはこれが初めてだったけど、作哉くんのおかげでとっても楽しかったよ。それに作哉くんが楽しんでる所を見ると、何だか昔に戻れたみたいで僕も嬉しかった。だから……

    ありがとう、作哉くん。」


    …作哉くんはまだ寝てるみたい。
    そろそろ起こそうと思った時、作哉くんがムニャムニャと何かを呟いているのが聞こえた。


    「…俺も、楽しかった…ぞ……。ありがと…な……つばさ…………」



    ‐Epilogue‐

    ○月□日

    8:00 / 御咲学園


    デートの翌日、作哉はいつも通り通学路を歩いていた。
    時折スマホの画面を覗いては、1人でニヤけている。
    教室に着くと、クラスメイトの明るい声が出迎える。


    「穂海おはよー!」

    「おう」

    「あれ、穂海その鞄に付けてるストラップどうしたの?」

    「え!? ああ…まあ、ちょっとな。」

    「穂海にこんな趣味があるとは思えないからな。ひょっとして誰かにもらったとか?」

    「何でそうなるんだよ!」

    「お、その返事は図星だなー♪」

    「ンな訳ねえだろ木村!!」


    と、そこへ三朗が教室に入ってきた。


    「穂海! ちょっと来てくれへん?」

    「ん、どうしたんだよ…。」


    三朗に連れられ廊下の端まで来た作哉。


    「で、何なんだよ?」

    「聞いたで穂海! お前、遂にやったな!!」

    「は? どういう意味だよ?」

    「知ってるで、一ノ瀬とデートしたんやろ?」

    「な!!??」

    「こないだ一ノ瀬から相談されたんや。穂海と遊園地に行く事になってどうすればエエかって。」

    「そうか、だから昨日は一ノ瀬がやけに積極的だったのか…。」

    「え、そうやったん? そんなアドバイスはせえへんかったと思うけど…。それより積極的ってアレか? 一ノ瀬にキスでもされたんか!?」

    「な!!?? ンなのある訳ねえだろ!!」

    「さすがにまだそこまでは行かへんか。あーあ、補習さえなければこっそり遊園地に忍び込んで2人の仲睦まじい様子をウォッチングできたんやけどなぁ。」

    「おいコラ」

    「冗談やって。あ、でも安心しい。デートの事は内緒にしといたるから。俺は穂海の味方やからな♪」

    「……そうしてくれると助かる。」


    教室から戻ると、ちょうどつばさが登校した所だった。


    「おはようございます!」

    「おう」

    「おはよーさん!」


    三朗はつばさと目くばせし、「やったな!」と言わんばかりのウインクをした。
    つばさはそれに小さな会釈で応える。
    と、作哉の鞄がつばさの目に留まる。


    (これ、昨日僕があげたストラップだ! 作哉くん付けてくれたんだ…)


    すると、伊藤がつばさの鞄にもレッサーのストラップが付けられている事に気づいた。


    「あれ、一ノ瀬も鞄にレッサーパンダのストラップ付けてるんだな。」

    「ふぇ!? え、えーっと…」


    (一ノ瀬が…俺があげたヤツ付けてくれてる……)


    「しかもこれ穂海のと同じじゃない?」

    「!?」

    「き、気のせいですよきっと!!」

    「確かこのストラップ、前に吹部の先輩が色違いの同じヤツを持ってるの見たけど、とある遊園地にしか売ってない限定物だって言ってたよ。」

    「「な!!??」」

    「佐藤それ本当なのか!?」

    「って事はこの2人、もしかして…」

    「!? お、お前ら変な事言うんじゃねえよ!!」

    「何だ! 大スクープでも見つかったのか!?」

    「そんなのスクープでも何でも無いですよ! あと小島くんも無言でこっちにカメラ向けないでください何も無いですからあ!!」

    「青春って、エエなぁ…。」


    すると騒ぎを聞きつけ慎太郎がやってきた。


    「お、何か楽しそうじゃん!」

    「ゲ!? 奥村お前は本当マジで来んな!」

    「良いじゃん! 一緒にお風呂に入った仲なのに…」

    「奥村!? お前まさか俺がおるのに穂海と…」

    「違えよ! たまたま奥村ん所の銭湯に入っただけだから別に何も無えよ! 奥村も誤解されるような言い方すんな!」

    「大丈夫。オイラは何があってもサブちゃん一筋だからね♪」

    「ならエエんやけど…」

    「ツンデレくんも、あとで感想聞かせてね♪」

    「穂海、お前やっぱまさか…」

    「な!? だから違えって!! あんなの奥村の冗談に決まってるだろ? ったく、どいつもこいつも好き勝手言いやがって。」


    そう言いながら作哉がポケットからスマホを取り出し操作しようとした時、誤ってスマホが手からスルリと落ちた。
    間一髪で近くにいた木村がキャッチしスマホは無事だったものの、手がホームボタンに触れ画面が起動した。


    「っと、 大丈夫か?」

    「うぇ!? ヤバッ」

    「傷は付いてないみたいだな……って、え? この待ち受け…」

    「!! おい見るな馬鹿!」

    「ん、どれどれ…」

    「ほぉ……」

    「これは…」

    「決定的ですね。」

    「あうぅ……」

    「穂海、一ノ瀬、俺は何も見てへんで……。」


    作哉の待ち受け画面には、あの日2人で撮った犬耳ツーショット写真が表示されていた。
    その後、教室中に2人の悲鳴がこだまし、クラスメイトから尋問を受けたのは言うまでも無い。


    一方、慎太郎はその様子を廊下から眺めながら、手元の"恋愛相関図ノート"に何かを書き足していた。


    『穂海作哉 初デート大成功!!』



    -Fin



    まさか2作目の小説をいただけるなんて本当に嬉しいです!
    歩の設定を受け継いだ素晴らしい【作哉×つばさ】小説を
    どうもありがとうございました!!


    ◇ゲストコーナー    Comment(0)   TrackBack(0)   Top↑